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2010年3月 2日 (火)

TOMORROW

息子が無言で帰宅した おかえりって声をかけてもムスッとしてる
オマエ暗いぞ って言いそうになったが咄嗟に言葉を差し替えた
どうした?何かあったのか?

「・・・あのさぁ・・・すっげー嫌な事があった・・・」

夕飯の支度の手を止め聞いてみる

「後輩に嫌なこと言うヤツがいて 俺が同じクラスの女子とつきあってるって・・・
違うって言っても聞かないで何度もしつこく言ってくるし
今度言ったら殴るぞって言ったら『いいよ』って言うから 殴っていい?」

いや 暴力はいかん

「だって!それでも言うってことは殴られてもいいってことじゃん!」

よっぽどくやしかったのか涙をポロポロこぼしはじめた
だけどな そんなコトを真に受けて殴ってしまったら
オマエが悪者になるんだぞ

実は前にも一度 近所の後輩の腹に一発入れて注意をされたことがある
理由は 相手が約束を守らなかったから
だからって殴ることはないだろ! と叱ったのだが

「ずっと前に俺が約束を守らなかったら お母さんにいつも殴られた
だから約束を破ったら殴ってもいいんだと思ってた」

その時はいいわけに聞こえたが そうかごめんな って謝った
オマエをそんなふうにしてしまったのはお父さん達の責任だ とも言った
確かに思い当たるフシはある 息子は母親によく叩かれてた
でも中学生にもなってそのいいわけは不自然だろって思ったのだが

今回の件で いいわけではなくホントにそう思ってたんだとわかった
息子にとっては『いいよ』と言ったからにはホントに殴ってもOKなことなのだ
それは当たり前のように正当な理由なのであるが ブレーキだって持っている

「じゃあ 言ってもわからないヤツを殴らないで解らせるにはどうするんだ!
お父さんはいつも相手にするなって言うけど 
実際に俺がどんな目にあってるか見てないじゃん!」

夕飯はできていたが 食べたくないと部屋に行く息子を黙って目で追った

しばらくして 息子の部屋に干してある洗濯物を取り込みながら話した
オマエのくやしさはお父さんはよくわかるぞ
違うと言うのに勝手に決めつけられて何度言ってもわかろうとしない
からかわれて騙されてバカにされてプライドも傷つけられた
そんなのいくらでもされてきたよ オマエのお母さんに
でもその時のお父さんには堪える理由があったんだ   

お父さんはオマエの涙はくやし涙しか見たことがない
これでもオマエの頑張りは認めているんだぞ
くやしくて泣くことは恥じゃない それは自分の心と戦ってる証拠だ
拳を握りしめて震えながらギリギリまで我慢してる姿がカッコイイんだ
もし相手が年上でオマエやオマエの大事な仲間が理不尽な目にあったなら 
よしっ!やれっ! て言うかもしれない 責任は持つ
だけど相手は年下だ それも先輩をからかうなんて礼儀も知らない子供だ
ちょっとおかしいヤツじゃないのか?

「うん たしかに変なヤツ・・・」

そんなヤツをまともに相手にしたら
後でもっとくやしい思いをすることになるんだぞ
理由はどうあれ暴力は暴力だ お父さんが相手の親にペコペコ頭をさげたり
オマエだって先生の前でそいつに謝らなきゃいけない
それでオマエはスカッとするか?

するわけないよな 暴力では何も解決しないんだ

言葉でならいくら脅してもかまわない 黙ってる必要はない
そこまで我慢してオトナぶらなくていい
礼儀をわきまえないヤツにはガツンと言ってやれ
だけど相手の低いレベルまで降りて手を挙げるなんてバカらしいことだ

まあ そんな話しをしたのだが パンツいっちょうで
だって風呂に入ろうとしてた時だったんだもん
パジャマを取り込みにいってつい話し込んでしまった
風邪をひかなくてよかったが わかってくれただろうか

大人になれとか要領よくやれとか言いたくない
自分の感情とまっすぐに向き合ってほしい
葛藤しながら悩み抜いてその痛みを心に刻みつけてほしい
優しさとか強さってそんなところから生まれると思うんだ

『龍馬伝』めずらしく大河ドラマにハマってるのだが
その中でぐっとくる言葉に出会った
龍馬の父の八平が亡くなる前に残した言葉

「この世に生まれたからには己の命を使い切らんといかん
使い切って生涯を終えるがじゃ・・・」

命を使う 使い切る 今まさに息子が命を使ってる
成長しようと戦ってる 余裕なんてなくていい 今は全力で使いきれ

それでも どうしてもダメで限界も越えて体が先に動いてしまったら
お父さんはオマエと一緒に頭を下げるよ
そんなもんで無くなる程ちっぽけなプライドじゃないしな
でも 言うべきことは言わしてもらうけどね

さてさて 学校からの呼び出しはあるのだろうか
まあちょっと覚悟はしておくか(笑)

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コメント

親として大変つらいことですね。
子供の行うことには全て理由と原因がある、と思っています。
でも、だからと言って親が自分を責めてしまわないように。親だって死ぬまで未熟者ですもの。
わたしも悩んでいましたけど、結局、子供の力を信じるしかないのだなあ・・・と思って何もできませんでした。

一番多感な時期ですね。
同じ親として心の中で応援しております。

投稿: プピコ | 2010年3月 3日 (水) 06時37分

>プピコさん
ありがとう、父親として伝えるべきことを伝えたら
後は黙って見守るしかないと思っています。
子供の力を信じる、その通りですね。
ついついしゃしゃり出そうになりますが、
そこはこらえてどっしりかまえていようと思いますよ( ̄ー+ ̄)

投稿: つん | 2010年3月 3日 (水) 10時41分

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